こちらでお世話になっている、ガーナ大の先生の薬局に遊びに行ってきました。
外観や内装は、そんなに日本の薬局と変わらないかな?
この薬局の売れ筋ナンバー1は、「ブラッドトニック」と呼ばれる、いわゆる血液の成分となる、鉄やビタミンB12などが豊富に含まれる、サプリメント系の液体です。
ご存知の通り、ガーナをはじめとする西アフリカでは、マラリアは非常に深刻な病です。
私の住む地域でも、毎年、住民の3人に1人に当たる人数の人がマラリア及びマラリア疑いで医療機関にかかっています。
この、マラリアという原虫は赤血球をアタックするので、マラリア→貧血→死
という構図が描かれます。
よって、このブラッドトニックがよく売れている、ということですが、
実は、マラリアでも貧血でもない人もこれをよく買います。
ガーナでは、昔から、太っていることが、裕福なあかし、太っていることが美しいなどといったイメージがあるようで、太りたいために、栄養をとろうと、これを購入するお金持ちもいるそうです。
そして、抗マラリア薬も、薬局で売っています。
抗生物質も、薬剤師がいる薬局にはあります。
これらは処方箋なしでも購入できます。
感染症も、マラリアも、本来ならば、自己治療するべきではないのでしょうが、
金銭的な事情や、病院嫌いなどの理由から、薬局で薬を買って、自分で治そうとする人が多くいるようです。
そういった意味でも、薬剤師やアシスタントの役割非常に大きいと感じます。
あとは、鎮痛剤などもよく売れています。
また、コンドームや避妊用ピルも売っています。
ピルを薬局で買い求める人は少ないようです。
コンドームは、米国産の3つで50円くらいのものもありますが、ヨーロッパから入ってきているパッケージのきれいで値段が4~5倍する物のほうがよく売れると聞きました。
私の住んでいる地域でも、見た目のよい、日本製のコンドームは評判いいです。
でもサイズが合わないと、苦情を言われることも・・・。
現在、ガーナでは、ほとんどの医薬品が、中国やインドから輸入されています。
しかし、この中には、非常に精密にできた、偽造医薬品(counterfeit medicine)も多々流通しているのが現在大きな問題になっています。
ここの薬局の経営者の先生は、日本にも滞在経験があるため、日本やヨーロッパなどから質の高い医薬品を輸入したいと考えているようですが、医薬品の流通規制、購入ルートと経費、そして、表示言語などの問題から、まだ実現できていません。
日本にしかない、外用鎮痛剤などを欲しがる客層や、日本に対して高い信頼を置いている関係者もいることから、将来的には新たなビジネスチャンスがあるかもしれない?と考えています。
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