今日は郡の病院の妊婦検診の日。
朝8時、妊婦健診のHIV検査を手伝いにいざ病院へ。
ナースにお土産のアボロ(現地の甘い蒸しパンみたいなもの)と小魚フライを買って、
カウンセラーが見当たらないのでしばらく、妊婦さんや、看護実習生とおしゃべり。
9時、カウンセラー現る!
「準備できたら呼ぶから」
と、また1時間くらい待つ。
何気なく、待合室を眺めていると、
「妊婦健診のHIV検査手順」という張り紙が。
妊婦健診でHIV陽性とわかったら、CD4カウント350以下なら直ちにART開始、350以上なら28週目より母子感染予防のためのARV投与開始。とある。これはここに掲示するものか?という疑問もさておき、、、
「あー検査キット、きれてたんだ」
ということで本日は、検査なし。。。
そのあと病院長に挨拶して、
受付にいるホストマザーに挨拶して。
受付を覗くと、ここのところ、本当に病院は毎日大混雑。国民保険の影響で、保険ある人は基本的な医療費が無料だから、みんなが病院に押し寄せてしまい、あきらかにキャパシティオーバーです。
その後、薬剤部にお邪魔して、抗HIV治療(ART)についてお勉強。
日本では20種類以上の抗HIV薬が認可されていますが、ガーナで使える薬は10種類くらい。主にインドで作られているジェネリックです。
ガーナで使える薬&レジメ。。。
AZT/3TC(合剤もあり)+NVP or EFV
d4T+3TC+NVP or EFV
これらがファーストラインで、ほとんどの人たちが使用しています。
セカンドラインとして
ABC, TDF, ddI, LPV, NFV, d4Tもありますが、値段、流通の関係から使用している人は少ないようです。
ガーナでは抗HIV治療は一律、一月5ガーナセディ。(約3.5US$)
AZTはガーナ国産のものもあります。
この病院には薬剤師は一名。これらのARVの管理をしているのはテクニシャンです。
ARTに関する研修を受けたり、勉強をしているそうで、とても優秀な人でした。
はじめ、薬剤部にいるのが、みんな薬剤師だと思っていたら、違ってとても驚きました。
この病院は郡内でHIV治療が受けれる唯一の場所。
2008年からARTを開始しました。
まだまだ州病院と比べると、足りない点が多いと嘆いていました。
今でも病院まで来るのに2時間以上・・・というコミュニティの人々もいますが、この病院で治療が提供される前と比べたら、今は約160人近い陽性者の人が、ARTや日和見感染症の治療を受けることができています。