「ヨーコ、今からコミュニティにフィルムショーに行くよ。」
昨日、HAPEプロジェクトのExit Durbarを終え、久しぶりの休日をゆっくり選択&掃除しつつくつろいでいた矢先の電話。
予定は未定。そして突然やってくる。ガーナでは日常茶飯事です。それでもどうにかなっちゃうからまたすごい。
ということで、JICAのプロジェクトはもう終わりなのですが、イギリスのJICAに当たる組織の支援で、新しく5つのコミュニティで同様のプロジェクトをやることに。本来ならば昨年10月から1年間のプロジェクトのはずが、経費の遅れで気付いたらあと数ヶ月しかない。
と言うことで、とにかく予定されていた活動をこなさなければならない!
でも、今まで活動を引っ張ってきたPPAGオフィサーはもういない!
なので今日はドライバーと、コミュニティのボランティアとフィルムショーへレッツゴー!
川沿いのコミュニティに着いたのが6時過ぎ。
着くと、コミュニティの代表は、
「そんなこと聞いてない」
と。
コミュニティの新しいピアエデュケーターは、
「なんでもっと早く言ってくれないんだ!準備なんて全然できてないし、みんな漁にでちゃったよ」
と怒り始め、コミュニティボランティアとケンカが始まり・・・。
一緒に来たボランティアは、「もう帰る!」といい始め・・・
二人をなんとかなだめ、落ち着かせ・・・
「ケンカしても何も始まらないし、時間がないから何ができるか考えよう」
と持ちかけ、なんとかフィルムショーの準備を開始。
フィルムショーを始められたのは8時過ぎ。
電気のないこのコミュニティ。夜は星がとてもきれい。
スクリーンの光と映像と音に引かれて村中から人が集まり、200人くらいの若者と子供と大人が参加し、
性感染症に関するフィルムを身ながら、「アー」とか「ギャー」とかいいながら注目していました。
フィルムの後は質問タイム。
感染症の検査や治療について、コンドームの使い方について。10以上の質問が出て、ピアエデュケーターとボランティアは一生懸命答えていました。
10代の女の子は「私たちの地域では、全てのことにおいて男性が主導権を握っていて、自分を守りたいと持っても難しいことがたくさんある」とコメントしていました。
今までPPAGフィールドオフィサーにおんぶにだっこっだった私たち。
機材の使い方から、コミュニティの人との協力の仕方、全部が全部、簡単でない。
活動が軌道に乗るまできっといろんな困難があったんだろうな、と思った。
一時はどうなることかと思ったけど、そんなことに気付くとても良い機会だった。