Yoko's Diary
ひとりひとりが豊かに暮らせる世界を夢見る旅人薬剤師のひとりごと。
Business 仕事

なぜ多様な人々と関わり続けるのか

昨日、自分の考えと違う意見を頭ごなしに否定してしまった自分に嫌気がさした。
不寛容な自分をいかに変えていけるかと考えていたら、ふとガーナに行った頃のことを思い出した。
新卒でガーナに飛び込んで最もよかったのは価値観を180度転換する機会をもらえたこと。それまでは物質的な豊かさとか便利さが正義であると信じて疑わなかった。
しかし貧しくても毎日家族や村人と踊って笑い合って暮らしている彼らに自分が「援助」するなどという発想自体がおこがましいと気づかされた。

今年から経営大学院に通っている。半分以上が外国人で授業はすべて英語の国際コースだ。仕事をしながら学校に通うのは楽でない。しかも非母国語での予習復習・ディスカッションはついていくだけで精いっぱいだ。
これまで「なぜ英語のコースに行くの?」と聞かれたら、「楽しいから」と答えてきた。
実際、様々な文化や背景を持つ人と働いたり学ぶ時間はたくさんの発見があってワクワクする。

しかし改めて昨日の自分の言動を振り返ったうえで、自分が多様な人々との関わりを持ち続ける理由を自分に問うと、「楽しさ」だけでは説明がつかない。この行動の源泉はあの頃からずっと心の奥底に持ち続けている「小さな自分の器を少しでも大きくしたい」という想いだ。そしてその先にある多角的な視点を持ち多様な人々を尊重できることこそ医療者としての自分にとって何よりも大事な力になると信じている。