この4月から調剤報酬に新設された“かかりつけ薬剤師指導料”
この制度については、賛否両論が聞かれるところだが、ある友人の薬剤師がこんなことを言っていた。
「かかりつけとして患者さんに責任を持つのは薬剤師として当然のことだから、それに関して患者さんからお金を取ることはできない」
とくにこれまで長い間、かかりつけとして責任もって患者さんの薬物療法を一元管理してきた薬剤師からすると、違和感がある、ということだった。
「取らない」という選択は患者さんを想ってこそのことだと思う。
しかし、「当然の仕事だからお金を取らない」というのは診療報酬のしくみから考えるとどうなのだろう?
医療者はみな、目の前の患者に対してある意味医療者として当然のことをして報酬を得ている。
そこで報酬を得られなければ、医療機関も薬局もつぶれてしまう。
ある別の友人の薬剤師は
自ら、この“かかりつけ”の制度を患者に説明してないのに
患者さんのほうから、ぜひかかりつけとして、担当してほしいとお願いされたそうだ
もちろん、何がベストか、現時点でははっきりしていないが、
必要なことならば、それに見合った価値、できればそれ以上の価値を患者さんにわかる形で示していく、という発想も大切な気がしている