昨日、久し振りに薬局の店頭に立ちました。
一緒に働かせて頂く薬剤師さんやスタッフの方々は、年齢も近く、明るく、勉強熱心で、丁寧に教えてくださいます。
大学院での研究とはまた違ったことが沢山学べるこの週一日は、私にとってとても貴重です。
この会社を紹介してくださったのは、学生時代に立ち上げた組織http://apsjapan.org/index.htmlが駆け出しのころから、活動を応援してくださった方です。
こうしてまた、金沢でお会いできるとは、想像していませんでした。
人の縁とは不思議なものです。
さて、そんな素晴らしい新しい職場ではありますが、私にはどうしても馴染めないことがあります。
それは、薬剤師を先生、と呼ぶことです。
東京にいたときは、経験や有資格者であるか否かに関わらず、お互いさん付けで呼び合っていました。
確かに、埼玉の店舗や茨城の店舗に応援に行った際に、
「先生!」
と呼ばれ、私はその都度、
「名前で呼んでいただけますか」
とお願いすると、
「ええええ~!」
と驚かれることもしばしばありました。
「前にいた薬剤師の先生を名前にさん付けで呼んだら、「先生とお呼び!」って怒られたのに。。。」
とまで言う人も。(苦笑)
他の薬剤師さんを私が先生と呼ぶことには抵抗ありませんが、私は、先生と呼ばれるような経験も知識も持ち合わせていないと思っています。
そして、他のお店のスタッフの方や、患者さんとの関係においては、常に対等でありたいと考えています。
医学・薬学的な知識としては、もちろん専門家として確かなものを持ち合わせ、必要に応じて提供していく必要がありますが、
実際、我々医療者が、患者さんやその他スタッフから学ぶことは非常に沢山あります。
だから、一昔前の日本で当たり前だった、お任せ医療でなく、
患者さんが、本当に求めている健康で安心して生活できる環境作りのお手伝いをするためにも、よりよい店舗作りのためにも
薬剤師が一方的に指導する「先生」ではいけないのではないかなぁ、と思うのです。
もちろん、薬剤師は、学生や後輩を育てる責任があり、また、社会において最新の情報を精査し、伝える役割を担っている、という意味では教育者でなければならないのですが。
まぁ、そうはいっても、郷に入っては郷に従え、という言葉もありますので、しばらく様子を見てみてることにしましょう(^^)