Yoko's Diary
ひとりひとりが豊かに暮らせる世界を夢見る旅人薬剤師のひとりごと。
Education 教育

きょうのフィルムショー

今日はフィルムショーの日でした。

定期的にコミュニティへ行って、HIV関連の映像を使って教育活動をしています。

いつも一緒に行くドライバーが今日はお葬式で不在のため、機材の場所や使い方がわからず、一時間ぐらい事務所でジタバタし、5時出発の予定が職場を出たのが6時過ぎ、コミュニティに着いたのが7時過ぎ。

それから会場設定などをし、始められたのが8時頃になってしまった。

今まで、JICAのプロジェクトが入っていた頃は、PPAGオフィサーがいて、準備も手際よくできたけど、いなくなったらそうも行かない。

それでも、コミュニティの人たちは200人くらい集まってくれて、みんな真剣にエイズに対する差別・偏見軽減に関するフィルムを見てくれました。

映像の後は、参加者とのディスカッションタイム。

とある少女からは、「HIVに感染しているかどうかはどうしたらわかりますか」

と質問があったり、

年配の女性からは、「もし、夫婦のどちらかが感染していて、子供がほしいと言うときはどうすればいいか」

と言う質問があり、これに対して、村の人々やピアエデュケーターの意見は様々。

「子供はつくるべきじゃない」と言う人。

「子供がほしいなら、子作りを続けるべきだ」

と言う人。

それらの意見に対して、

「でも、パートナーや子供が感染してしまうから、やっぱり子供はあきらめた方がいい」

と村の人たちは考えたようでした。

それに対して、私たちファシリテーターからは、

「HIVの母子感染はリスクを減らす方法があります。パートナーへの感染も。子供を持つかどうかは夫婦、家族の問題なので、周りの人が、こういう人はこどもを持つべきでない、という権利はない。必要な情報やサポートはクリニックでカウンセラーに相談することができる」

また、「陽性者の中にも、子供を産み、育てている人はガーナにもたくさんいます。」とまとめました。

実際、陽性者の会合に行くと、毎回、赤ちゃんや、子供連れの人を何人も見かけます。


コミュニティや学校へ行って感じることは、人々は、どうやって、HIV感染から自分の身を守るかはよく知っているようですが、母子感染予防については、あまり知らない、という印象です。

なので、もっと知ってもらえるようにプログラムが組んでいければいいな、と思います。

コミュニティに行くと、村の若者にであうことができます。気軽に話しかけてくれる人もいれば、そうでない人もいますが、心を開いて話をしてくれる人もいます。

普段友達や親に相談できないようなプライベートな悩みや友達のこと、恋人のことなどを話してくれたりします。

職場での仕事が終わってから夜コミュニティへ行くのは時々しんどかったり、私は一体全体必要なんだろうか?と思うこともあるけれど、こういう出会いや、発見が原動力となり、今日もまた足を運んでいます。