7月の最終週はJICAの技プロの終了時評価ミーティングに郡保健局の半年報告会に、郡内医療スタッフのトレーニングなど盛りだくさんの一週間でした。
半年報告会では、カウンターパート、同僚と一緒に半年間の母子保健部データをプレゼンテーションにまとめました。
母子感染予防のための検査はここ3年間で比較してみて徐々に普及が拡大してきているのですが、一般のHIV検査(CT)に関しては、昨年に比べ、今年はパフォーマンスが落ちています。これは、CTが国、州からの予算と検査資材の供給に依存していることが一因で、現場スタッフのモチベーションが高くても、実行に移せないことが問題です。
昨年は妊産婦の死亡が2件あったが今年は0(ゼロ)件!バンザイ!危険なケースもあったけど、クリニックの助産師と病院のナースの連携でなんとか回避。みんな良くがんばってる!ありがとう!
十代の妊娠は昨年の半年で208件から125件に減少しているものの、10代前半(10~14歳)の妊娠が昨年半年で2名だったのが24名に増加しています。中絶も全体で68件から111件に増加し、10代の中絶も、8件から19件に増加しました。
郡保健局では、学校やコミュニティで若者に対する啓発活動を行っていますが、状況は改善していないため、これからもっと若者の教育と、郡内施設のユースフレンドリー化(時間・内装・サービス)を推し進める必要があります。
次の日は、郡保健局のスタッフにより、郡内医療スタッフのトレーニングを行いました。
保健局スタッフと相談し、時間をもらい、私はエイズ対策について話をしました。
エイズの歴史、基礎知識、対策のコンセプトやアプローチ方法、注意しなければならないこと、HIV検査や母子感染予防の大切さなどについて話しました。最後に、助産師に陽性者の手記を朗読してもらいました。はじめ、自分で読もうと思ったのですが、ダイレクターのアドバイスで参加者に読んでもらうことにしました。
予想以上にとても上手で、みんな真剣に聞いてくれました。「とても勉強になった。」「データや情報だけでなく、実際の例などを交えて話してくれておもしろかった」という感想をもらうことができました。
最後に、ダイレクターが9月から異動になると発表が!郡役所のダイレクターも異動で、JICAの技プロも終わるからいままで一緒に活動してきたPPAGオフィサーも異動。
1年かけて築きあげてきた人間関係のもと、やっと何か行動が起こせるか!?というときに政権交代の波を受けてのこの人事異動の嵐。
アーメン。。。
今週はアクラで国際薬学会議があるため、ダイレクターと出張です。
第3週は隊員総会にバイク講習。
そして8月が終われば1年報告会。
時間がどんどん過ぎていくよ~!!