Yoko's Diary
ひとりひとりが豊かに暮らせる世界を夢見る旅人薬剤師のひとりごと。
Health Care 医療

生きる

今日、薬学ゼミナール主催の乳がんに関する講演の生涯教育講座に出席してきました!

初めて薬剤師として(まだ登録されてないけど)、母と肩を並べて勉強することができて、なんだか嬉しかったです。

今日の演者は、アグネスチャンさんと、東京医科大の河野先生でした。

アグネスさんは、一患者の目線で、ご自分の体験を飾らず語ってくださいました。

一つの病気が、患者さんやその家族・友人・取り巻く社会に対して、よくも悪くも大きく影響するということを改めて認識しました。

また、「癌」という病気は、手術をして治療が終わりというわけでなく、その後も放射線治療や、ホルモン治療などを何年も続けなければならず、
長年にわたり、副作用とともに生きていかなければならず、
心理的にも身体的にも大きな負担であると、察しました。
それでも、何よりも避けたいことは再発であり、それが防げるなら、そんなことは何でもない、と気丈に話しておられたのが印象的でした。

アグネスさんが終始、笑顔で、明るく、お話してくださったので、
病気や副作用と戦いつつも、本人とその家族の前向きな姿勢と生き方が、
人生を豊かにしているように感じました。

また、人生は長さではない。自分がどう生きるか、どれだけ人の役にたったか、自分ひとりで生きているわけではない、ということもおっしゃっていました。

最後に、しこりを発見するのに一番いいのは、お風呂の中、だそうです。。。

自分が希望を持てるのは、乳がんが早期発見できたからである、と言い、
ひとごとだと思わず、検査に言ってほしい、とおっしゃっていました。

河野先生のお話でも、欧米では、検査の受診率が7~8割近いのに、日本では1割程度でしかなく、
先進国の中では死亡率も高いということでした。

どんなに医療が発展しても、それが活かされなければ意味がないわけで

大切な生命が、
手遅れになって後悔することのないよう、
自分の大切な人を、
そして自分自身を、守っていってほしいと感じました。